「食べすぎちゃいました」学食に出た水ギョーザをおかわりしたSさん。茶目っ気たっぷりで満足げだ。Sさんはいつもほのぼのとマイペースでまけまけライフを楽しんでいる。自分から話題を提供することは少ないが、話を振るとなかなかとんちの効いた答え方をするので隅に置けない。冗談を言って笑わせてやろうといつもアンテナを張っている自分は気苦労が多い。自然体でユニークな人柄をかもし出せるSさんを見習いたいものだ。季節の変わり目に体調を崩す人は多い。年に4回季節は変り行くので、その度に調子を崩すのはつらい。気温の変化に身体がついていかないのだから、着ている服でうまく調整するしかない。そろそろ最高気温が10度を超えそうだ。それに合わせて春のコートを出してワードロープにかけた。買ったのはいいが一度も袖を通したことがないコートもあり、今年はきちんと着まわして気分良く外出したい。もちろん断捨離も必要だ。毎日どのコートを着ようか迷う時間を無駄にするぐらいならいっそのこと処分してしまおうと考えもする。もう服は買わないつもりだ。夏に着るTシャツだけでも20枚もあって肌着代わりに使うしかない。若い頃こだわりがあってリーバイスの服ばかり購入して得意になっていたが、50歳も過ぎると随分子供くさいデザインで似合わなくなってしまった。高校生の息子にお下がりで譲ろうかと聞いても、そっけない返事で「いらない」と断られるのが落ちだ。先日部屋の整理をしたついでに、私物を片付けたが、捨てられない物はわずかであった。何と言っても、自分で描いたデッサンや文章の類は手元にとっておきたい。人からもらった手紙も宝物だ。写真と文章の大半はデータベース化されているので場所をとらない。火事や地震があったらパソコンからハドディスクドライブを引っこ抜いて逃げればいいだけだ。まけまけは、別段おしゃれをして来るような所ではない。動きや薄い格好が基本だ。学食が充実しているので食後は腹がきつい。ベルトの穴を一つ緩めるのが流儀だ。
イガチョフ