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  • イガチョフ

座学

まけまけの座学ではタイムリーなニュースを取り上げてきた。他人事だと思っていたが、実生活に影響が出ている。我が家では息子の学校行事があおりを受けた。毎年6月に息子が通う高校では、「耐久遠足」という行事がある。伝統行事であり、真駒内から支笏湖まで歩く。生徒には不評な行事ではある。今年も待ち受けていたところ、日程の変更を知らせるプリントを持ち帰ってきたのだった。変更の理由は3点だ。新型コロナ感染症の第5類への変更、円安によるインバウンドの激増、バス業界の2024年問題である。それらが6月の北海道の観光シーズンに重なったのだ。この3つの問題はまけまけの座学で勉強してきたことだ。これらの問題は解決が困難といえる。人間が問題の根っこにあるので、考え方を改めない限り問題は終息しそうにない。コロナの第5類への移行で人の動きは活発になったが、新規感染者が増えつつある。海外からの観光客の増大は喜ばしいが、円安は物価高に直接影響する。運転手の確保の問題は、バスだけではなくトラックからタクシーまで拡大する。新聞はろくなことが書いていないとは本当の話だ。購読者は減る一方なのだから、もっと明るい話題を提供できないものか。新聞記事をネタにまけまけではこれからも座学を展開していくと思われる。一つのことを深く掘り下げ調べていくと、すべての事象と結びついていく。円安で輸出業が潤うかと思いきや、日本の産業は海外からの原料や部品を調達する形でしか成り立っていないためコストは膨らむ。よって輸出も不振だ。これはサプライチェーンという考え方である。難しいことは棚に上げといてのほほんと生活していても、カウンターパンチを受けるように生活が苦しくなっていくのを止められない。負の連鎖はどこまでも暴走しそうだ。目に見える恐怖と見えない恐怖。どちらも嫌だが、精神力をきたえて乗り切るしかない。残念ながら精神力増強の薬はない。呪われた時代だとつくづく思う。

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