top of page
  • イガチョフ

キャー!

想像しただけで恐ろしい話だが、意識のない全身麻酔で、手術中に意識が戻るケースが報告されている。世の中にはいろいろな薬がごまんとある。精神科の薬の効果はなかなか実感できないが、同じ薬でも麻酔薬は絶対に効いてもらわないととんでもない目にあってしまう。先週、まけまけのメンバーの女性が親知らずを抜くオペを受けた。無事終了し化膿止めの薬を食後に服用することで傷口は回復に向かった。歯を抜く経験は一度したことがあるが、いくら歯茎に麻酔の注射針を刺しても痛みが走る。前もって歯科医に自分は麻酔が効きづらい体質であると伝えている。どうやら歯茎の炎症が原因のようだ。二度と歯医者には行くまいと決意して歯磨きに精を出すが、三日坊主で再び無影灯のまばゆい光に眼を細める。この麻酔にまつわる嫌な夢を立て続けに見た。一つは、お腹を無麻酔で手術する夢で、赤茶色のヨード液で消毒こそしているが、冷たいメスがお腹を一直線に切り裂く。夢なので痛みは感じないが、メスの鋭い切れ味がまざまざと体感されるのだ。このお腹を切る夢は、今現在寂しさと孤独を抱いていることの現われで、周囲に心配してくれている人がいて、その人のためにも自分を大切にしなければならないという。二つ目は、これまた無麻酔で両足を切断する夢で、布団の上で身動きがとれず、逃げ場を失う恐怖に駆られた。ちょうど科学エッセイスト柳澤桂子の「生命の不思議」という本を読了したところで、「幻の脚」というタイトルがやけに印象に残った。手足を切断する手術を受けた患者は、術後に切断されて失った手足を感じるという現象を呈する。これを「幻肢」と呼ぶ。切断の事実を受け入れることができない潜在意識の悪戯であろうか。両足切断の夢が暗示するもの、それは生活の基盤が崩れることを示している。仕事や病気など運気が低下する予兆らしい。さすがに不安になって、まけまけスタッフに夢を告白すると、切られる夢は運気回復でもあるという。悩みの種に心当たりがある。解決の糸口はいかに。

最新記事

すべて表示

恋花

夏ばてで休んでいるSさんは、いつもなら底抜けに明るい女性だ。一人住まいであるが、大好きな花に囲まれて上機嫌でいる。まけまけ開業一周年のお祝いの花もボリュームがありつつもしとやかな飾り花だった。我が家には花瓶がなく、花を生けられないが、代わりに絵画を飾っている。4点ある。初め...

確認癖

「あれ?扇風機のスイッチを消してから出かけただろうか?」アパートを出てしばらく通りを歩いてからそんな不安に駆られた。たぶん消したはずだろうが引き返すことにした。部屋に戻ると扇風機は止まっていた。何だ。いつもの取り越し苦労か。自分は確認癖が強く、玄関のドアの戸締りはしっかりド...

ほぼトラ

息子の高校は校舎内ではスマホの使用を認めていない。だから昼時に息子からラインが入るとびくりと身構えてしまう。今回もメガネのトラブルに見舞われた。体育の授業中の事件だった。バレーボールの授業で出番を待ってコートの外で座って待機していたところ、コートからボールが飛んできて顔面を...

Comments


bottom of page