函館の文学サークル「800字の会」からの連絡が途絶えている。月に3回スマホに課題が送られてきて、創作やエッセイなどを投稿している。書くことはそんなに抵抗ないが、負担であることは確かで、いっそのことなら筆を折ってしまったほうが清々するなといつも思いながら原稿用紙に向っている。自分が文章の才能がないのはわかっているが、周囲の人間はそうは思っていないようだ。こんなもの書いた者勝ちで、活字になってしまえばそれらしく見えるから不思議だ。今日は、「800字の会」の原稿執筆のため、まけまけを早退した。もう原稿のことを考えるだけで気が滅入る。ストレッチをしても実が入らない。今日の午前の授業は、俳句の時間だ。ところが、女性メンバーのSさんが「私、俳句作るの苦手なんです」と難色を示した。いつも苦労してかわいい作品を発表してくれたが、無理をしていたのだろう。Sさんの意向を配慮して俳句の時間は取りやめとなった。手持ち無沙汰でスマホをいじっていると、スタッフが「このサイト知ってます?俳句の投稿サイトで、無料で参加できるんですよ」と声をかけてきた。愛媛県の松山市が主催する「俳句ポスト365」は毎月一回俳句を募集している。テレビでおなじみの夏井いつきさんが選者でもある。まけまけで俳句を作ることになり、ブックオフのオンラインストアで夏井先生の俳句入門の本を予約したばかりであった。やる気があって本を購入したというより、何に対してもまずはハウツー本に目を通す性格であるだけの話に過ぎない。せっかくだから入門書で勉強してからスタートを切りたかったが、当たって砕けろで、初投句となった。今月の兼題(お題)は薄暑。初夏の到来を表す季語だ。二句詠んだ。「ハンケチの通り越す風薄暑かな」「薄暑にて夕暮れ前に騒ぐ雨」ものの5分もかからず作ることができた。歳時記の本は手にしたことがないので、深い表現が思いつかない。初心者なりに素直な俳句に仕上がったと自負している。自分の挑戦に続いてくれるメンバーが出てくればいいと思う。
- イガチョフ
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