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  • イガチョフ

びっくりランチ

 まけまけの昼ごはんは小鉢が多く色とりどりのおかずが並ぶ。メインのきのこ蕎麦はなめこにしめじ、そしてえのきだけと味覚を刺激する。いつも満足していて、感謝し尽くせない。「美味しくて、犬みたくお皿まで舐めたくなります」僕なりの賛辞だ。帰宅して晩御飯を作らなければならず、頭を悩ませるが、よしまけまけの料理を再現してみようと思い立ち、用意してみると、子供たちの受けがいい。主婦の手料理には叶わない。難しく考えることはなく、冷凍食品やレトルトも取り入れることで手間を省くのがコツだ。火を通さないおかずもいい。絹ごし豆腐にキムチを乗っけるだけの一品もなかなかおつだ。豆腐の味がわかると味覚の幅が広がる。娘は食事しながら、あれが食べたい、これもいいね、ときりがない。美味しくご飯が食べられる食卓は理想で一家団欒の場になる。こういう賑やかな食卓なので、一人暮らしが怖い。一人で食べる侘しさは耐え切れない。粗末な物で済まさなければならないし、黙って用意して片付けるのは面倒だ。作れる人はまだましなほうで、コンビ二やスーパーの惣菜や弁当が続く人もかなりな数に上る。毎日あれだけの惣菜が瞬く間に売れていくのだ。たまに買ってみようかなと値段を見ると、とてもじゃないけど手が出ない。コロッケだって冷凍物にして自分で揚げるのなら経済的であるが、出来合いだと一個しか買えない。昨日はカレイの煮付けにした。あましょっぱく仕上がり、骨までしゃぶってしまった。もちろん副菜もつけ、足りないだろうから冷凍コロッケを5個揚げた。息子は3個、娘は2個平らげ、私の分はなかった。冷蔵庫に欠かせない食材として次の3つが挙げられる、長ネギ、卵、牛乳だ。ひとそれぞれだが、娘は納豆とジャガイモだそうだ。もちろんこれだけでは料理できないが、常備しておくと安心できるから不思議だ。年末にかけ、食材がクリスマスと正月の物しか陳列されていない。普段食べるような食材をそろえるとひと目が気になってしまう。何とかならないものか。

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