まけまけの編集室にはデスクトップのパソコンがある。プログラムがないときは、たいてい編集室にこもっている。おもにまけまけ新聞を作っている。パソコンにパーソナル編集長というソフトが入っているので、これをフル活用して新聞作成に奮闘する。1月から始めて4月号まで先取りで作り終えるハイペースだ。事業所内の出来事にフォーカスするだけでなく、広い視野で記事を書いていきたい。今はスマホがあるので取材活動をすることなく情報が集められる。4月号は「精神科のセカンドオピニオン(第2の意見)」を特集した。前もって、精神科医療に従事していたスタッフと意見を交換して話を進めた。自分も以前セカンドオピニオンを経験していたこともあって、興味があった。今後も精神科医療における問題をクローズアップしていきたい。今のところ一人きりで新聞を作っている。できれば編集会議を開いて、学生みんなで手分けして記事のネタ探しをしたい。新聞なんて見出しさえできれば、なんとかなるものだ。雑談の中で光るフレーズをメモしておくことで、後は芋づる式で話しを繋げばいいだけだ。もちろん嘘は書けないので、しっかり調べなければならない。将来、地元函館でタウン誌を発行したい夢がある。お金がかかることでもあるが、それ以前に信用がないと実現しないことだ。この話に乗ってくれそうな人の顔が思い浮かぶのであるが、わざわざ面倒を抱え込むだけかもしれない。函館の文化レベルの底上げを図りたい。この夢は20歳の頃に抱いた夢でもう足掛け30年にわたる。まだ形にならないでいる。一日でも早く簡易な物でいいのでタウン誌の形態をとったものを作りたい。いまどきのタウン誌は情報誌の域を出ていない。文学もあり芸術もありの文芸色の強い内容で勝負したい。仕事は自分の時間を切り売りすることだ。言葉を変えると自分の命を削ることでもある。どうせ命を捧げるのなら、タウン誌の発行にしか価値がないとさえ思っている。とりあえず今はまけまけ新聞発行に全力を注ぎたい。
- イガチョフ
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