大通公園でライラック祭りが開催されている。市内のあちこちでライラックの花の香りが漂う。今回、まけまけの連携事業者である就労移行支援事業所「ウェルビー札幌北口センター」を訪問した。この事業所は、障害を抱えた人の就職活動をサポートする場で、全国展開している企業だ。メンバー5名が参加した。目的は、就労移行支援の実態の説明を受け学ぶことであるが、昼食にお弁当を用意してくれるので気軽に参加してくださいとのことだった。札幌駅北口のオフィスビルに入る事業所で、立地条件もよく交通手段は地下鉄、バス、JRと揃っている。メンバーの一人が子供の頃このあたりに住んでいて、母校の小学校が見えると懐かしんでいた。職員の方々が笑顔で出迎えてくれた。遊びに来たわけではないので少し緊張するメンバーも中にはいたが、事業内容の説明が始まるとみな真剣な面持ちで話に耳を傾けた。まるでまけまけでの座学の時間と同じで、違うのはまけまけが黒板に白チョークを使うのと、こちらはパソコンのパワーポイントを使っていることぐらいだ。おもにパソコンのスキルを習得して就労に結びつけるようだが、職種は多岐にわたり就労後のサポートもしっかりしている。仕事の定着率が高い実績があるのが特色だ。説明のあとに設けられた質問の時間では活発な意見が飛び交った。身の上話も聞くことができ、なぜ自分たちがまけまけをベースキャンプにして活動しているかの理由が浮かび上がった。もちろん出口戦略も大事でまけまけ卒業後の青写真も描かなければならない。仕事がゴールではなく、仕事を通して何を実現していくか。これに重きを置いてのサポート事業であるからこそ、就労移行支援事業の必要性が高まっていると思われる。もちろんまけまけも始めの一歩として重要な役割を担っている。たった一人の障がい者がリカバリーするのに多くの社会資源と人的資源が投入される。目の前にあるチャンスをみすみす逃すのはもったいないことだ。諦めるのは早い。復活の兆しが見えた一日だった。
- イガチョフ
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